ファインアート紙にも色々な質の紙がありますが、ある程度広い色域でプリント可能な用紙もあれば、プリント結果の色域自体はそれほど広くない用紙もあります。
写真をファインアート紙に出力したいものの、同時に色域についても広色域で出力したいという場合は多いでしょう。
αセルロースやコットンを使ったファインアート紙で、光沢の写真専用紙を使った場合と同じくらい広い色域でプリントできる用紙の一例をあげてみます。
イルフォード の用紙
Gold Fibre Gloss ゴールドファイバーグロス
Gold Fibre Gloss ゴールドファイバーグロス(ILFORD イルフォード)
コットン100%、蛍光増白剤不使用、光沢のバライタペーパー。カラーやモノクロの写真プリントに。
“ゴールドファイバーグロスは、100%コットンベースのペーパーで、伝統的なバライタフォトペーパーの質感を再現、プロの写真や美術品の複製、展示会での高品質プリントを提供することができます。蛍光増白剤無添加でISO9706で定められた基準に準拠しており、その保存性は美術館やギャラリーが求める高い水準を満たしています。”(メーカーの説明の引用)
“ゴールドファイバーグロスは、100%コットンベースのペーパーで、伝統的なバライタフォトペーパーの質感を再現、プロの写真や美術品の複製、展示会での高品質プリントを提供することができます。蛍光増白剤無添加でISO9706で定められた基準に準拠しており、その保存性は美術館やギャラリーが求める高い水準を満たしています。”(メーカーの説明の引用)
以下のコットン100%のGold Fibre Gloss ゴールドファイバーグロスで出力した場合の色域を見ると、RCペーパーの光沢写真用紙とほとんど同じ広さの色域で出力できています。
ハーネミューレ の用紙
Photo Rag® Baryta フォトラグ バライタ
Photo Rag® Baryta フォトラグ バライタ(Hahnemühle ハーネミューレ)
コットン100%、蛍光増白剤不使用、光沢のバライタペーパー。カラーやモノクロの写真プリントに。
“高級なコットンペーパーと伝統的なバライタペーパーの長所をあわせ持っています。繊細な面質とバライタの光沢がポートレートに適しており、表現力に富んだ素晴らしい作品を仕上げることができます。カラー写真でも色の再現域が広く、高解像度で立体感のあるプリントに仕上がります。”
“ユニークな光沢と質感でモノクロ写真に最適であり、高い最大濃度、豊かなグレーの階調再現が可能です。カラー写真ではしっとりとした光沢の味わい深い写真に仕上がります。写真、絵画の複製、デジタルファインアート作品、名刺、証明書、挨拶状等、多用途に使用できます。”
(メーカーの説明からの引用)
以下のコットン100%のPhoto Rag® Baryta フォトラグ バライタで出力した場合の色域を見ると、RCペーパーの光沢写真用紙とほとんど同じ広さの色域で出力できています。
FineArt Baryta ファインアート バライタ
FineArt Baryta ファインアート バライタ(Hahnemühle ハーネミューレ)
高い白色度。バライタペーパーを再現した面質。モノクロの写真プリントなどに。
“深い色合い、広い色再現域、高い解像度を基準に作られています。特にモノクロ写真では、高い最大濃度と滑らかなグレーの階調再現が可能です。上質な光沢と質感により、伝統的なバライタペーパーからの置き換えにも最適です。”
“特徴的な光沢とバライタペーパー風合いの面質で、モノクロ写真に最適で、高い最大濃度と豊かなグレーの諧調を再現します。また、カラー写真ではしっとりとした光沢で印象的なプリントに仕上がります。写真、絵画の複製、デジタルファインアート作品、名刺、証明書、挨拶状等、多用途に使用できます。”
(メーカーの説明からの引用)
以下のαセルロース100%のFineArt Baryta ファインアート バライタで出力した場合の色域を見ると、RCペーパーの光沢写真用紙にほぼ近いくらいの広さの色域で出力できています。
FineArt Baryta Satin ファインアート バライタ サテン
FineArt Baryta Satin ファインアート バライタ サテン(Hahnemühle ハーネミューレ)
サテン調の微光沢、バライタペーパー。広色域のプリントが可能。カラー、モノクロの写真作品などに。
“サテングロス面質のバライタペーパーです。表面の硫酸バリウム層とマイクロポーラス型のインク受像層の組み合わせで、非常に広い色域とインパクトのある色表現を実現しました。非常に深い黒(Dmax)と高い鮮鋭度によりモノクロ写真にも最適です。”
“高い色濃度と発色性により、高解像度で鮮明な写真作品や複製作品を細部まで正確に表現します。ベースペーパーは100%αセルロースのアシッドフリーペーパーで、ISO9706で定められた基準に準拠した高い保存性が特徴です。写真、絵画の複製、カラー、モノクロの写真作品、限定エディションの作品、デジタルアート作品に最適です。”
(メーカーの説明からの引用)
以下のαセルロース100%のFineArt Baryta Satin ファインアート バライタ サテンで出力した場合の色域を見ると、RCペーパーの光沢写真用紙にほぼ近いくらいの広さの色域で出力できています。
Photo Gloss Baryta 320 フォトグロスバライタ 320
Photo Gloss Baryta 320 フォトグロスバライタ 320(Hahnemühle ハーネミューレ)
白色度の高い光沢のバライタ紙。ハイコントラストの写真プリントなどに。
“銀塩写真の風合いを再現する非常に滑らかで光沢のあるバライタ紙です。平滑で艶やかな光沢のバライタコーティングを施し、非常に広い色濃度、滑らかな階調を再現します。”
“高いインク濃度、鮮明な色再現性により高解像度の画像の細部まで鮮明に表現することができます。写真、ポートレート、ポスター、サイネージ等、短期の展示にも使用できます。”
(メーカーの説明からの引用)
以下のαセルロース100%のPhoto Gloss Baryta 320 フォトグロスバライタ 320で出力した場合の色域を見ると、RCペーパーの光沢写真用紙にほぼ近いくらいの広さの色域で出力できています。