用紙の基本情報
- 名称
- 雲流 薄口 白 Unryu Thin
- メーカー
- アワガミファクトリー 富士製紙企業組合
- シリーズ名
- AWA I.J.P アワガミ インクジェット ペーパー
- 面質
- Matt マット、Textured テクスチャード、和紙
- 厚さ
- 0.13mm
- 坪量
- 55g/m2
- 材質
- 楮、木材パルプ
- 特徴
- “楮の繊維を細長く筋状に残し、和紙らしさを強調しました。”
“楮の繊維を活かすため、風景などシンプルな作品や、余白を生かした構図のアートワークなどに適しています。”
“また光を透かすと筋が浮き上がって見え、作品に特別な印象を与えます。壁や天井から吊るす展示方法もお勧めです。”
(メーカーの説明からの引用)
※面質の欄はメーカーのカタログ表記をもとにしつつ、特徴が分かりやすいように当事務所なりに記載しています。
主な特徴
楮の長い筋状の繊維が見えるように作られた和紙です。
厚さの雰囲気としては一般的なコピー用紙に近いくらいの厚さです。
材質 楮、木材パルプ
紙は繊維を集めて漉いて平らにしたものです。草の繊維、布の繊維、木の繊維など、繊維がたくさんあれば紙を作れます。
アジアでもアジア以外の地域でも、昔からぼろ布や草などから繊維をとって紙を作っており、近代になってからは木の繊維で大量に紙を作るようになりました。
和紙の原料として楮、三椏、雁皮がよく使われます。
「雲流 薄口 白」には昔ながらの紙の原料である楮が使われています。
表裏について
一般的に紙を漉くときに上から下に水を落として脱水し、その影響で上の面は下の面より滑らかになり、上の面より下の面の方がザラザラした質になります。漉くときに上の面だった滑らかな面が表面、ザラついた下の面が裏面とされます。
しかし、印刷したり字を書いたりするときに表面を使うか裏面を使うかは使う人の自由です。和紙であれその他の紙であれ、作品などを作るときに意図的にザラついた裏面を使うケースもあります。
アワガミのインクジェット用和紙も必ずしも滑らかな面が印字面とはされておらず、メーカーが和紙の雰囲気が出ているザラついた面を印字面としてインクジェットプリンター出力用の処理を施している用紙もあります。
インクジェット用和紙はインクジェットプリンターへの適性を持たせるため印字面に処理が施されている場合が多いので、当方でもメーカーが印字面と指定している面へプリントします。
出力見本
カラー写真の出力のスキャン画像
以下の画像はプリンター出力のスキャン画像です。
実際の見た目とは多少異なりますのであくまで目安とお考えください。
かなり薄い紙のため、紙の裏に黒っぽいものを置けば黒っぽく、白っぽいものを置けば白っぽくなるため、そういった条件次第で以下のスキャン画像とは見た目はかなり変わります。
モノクロ写真の出力のスキャン画像
以下の画像は完全に無彩色にしたモノクロ写真のプリンター出力のスキャン画像です。
実際の見た目とは多少異なりますのであくまで目安とお考えください。
カラー写真の出力の撮影画像
以下の画像はプリンター出力を撮影したものです。
当サービスにおける出力結果の色域
当サービスにおける雲流 薄口 白のプリンター出力結果の色域のグラフです。
同じ用紙でもプリンターが異なれば色再現域も異なりますので、以下のグラフはあくまで当サービスで出力した場合の測定結果です。