各用紙について、プリンター出力結果のスキャン画像や撮影画像、出力結果の色域を示す色度図、メーカーの仕様書記載の特性などを掲載しています。
メーカー、シリーズ別
面質など による分類
※あくまで目安です。
面質などの説明や用紙の名前にサテンやパールなどの言葉が付いているものがあります。
名前や仕様書の書き方はメーカーによっても異なるかもしれませんが、おおむね以下のような雰囲気の場合が多いです。
Gloss Glossy グロス グロッシー
Gloss、Glossy グロス、グロッシーと書かれていれば、光沢があり、スムースな表面の用紙の場合が多いです。
Pearl パール
Pearl パールと書かれていれば、真珠のような光沢がある用紙の場合が多いです。
Satin サテン
Satin サテンと書かれていれば、グロッシーやパールの用紙のような光沢はないスムースな表面で、なおかつ発色は良いような用紙の場合が多いです。
ラスター
LustreかLuster ラスターと書かれていれば、微粒面で光沢はおさえられているものの微妙な光沢はある用紙の場合が多いです。
Raster ラスターと書かれていれば、表面に格子状の筋が入って光沢がおさえられているものの微妙な光沢はある用紙の場合が多いです。
Baryta バライタ
名前や仕様にBaryta バライタとあれば、硫酸バリウムBaSO4を添加した白色層を使った昔の白黒写真の印画紙の風合いを再現した用紙の場合が多いです。
テクスチャード
名前や仕様にテクスチャードとあれば、滑らかの反対で、表面に何らかの質感の凹凸がある用紙の場合が多いです。
- Matt-Textured_マット・テクスチャード
- Smooth_Matt_スムース_マット
- Soft-textured
- スムース_ごくわずかにテクスチャー感のある_光沢_パール調
- スムース_光沢
- パール調_ごくわずかにテクスチャー感のある_バライタ
- マット_非常にスムース
- マットスムースでわずかにテクスチャー感のある
- 光沢_ごくわずかにテクスチャー感のある_サテン調
- 光沢_サテン調_バライタ
- 光沢_バライタ
- 光沢_メタル調
- 半光沢_Soft-textured_バライタ
- 半光沢_スムース_サテン調
- 半光沢_スムース_パール調
- 高光沢_バライタ
面質の特徴ごとに用紙をまとめたもの
面質が似ている用紙をピックアップしてまとめてみたものです。
材質 による分類
※材質が不明な用紙もあります。
和紙
紙は繊維を集めて漉いて平らにしたものです。草の繊維、布の繊維、木の繊維など、繊維がたくさんあれば紙を作れます。
アジアでもアジア以外の地域でも、昔からぼろ布や草などから繊維をとって紙を作っており、近代になってからは木の繊維で大量に紙を作るようになりました。
和紙は昔ながらの紙なので草などの植物の繊維を原料にしているものが多いです。和紙の原料として有名なものに楮、三椏、雁皮があります。この他竹で作った和紙などもあり、また通常の木材パルプも配合している和紙もあります。
コットン
紙は繊維を集めて漉いて平らにしたものです。草の繊維、布の繊維、木の繊維など、繊維がたくさんあれば紙を作れます。よって綿・コットンからも紙を作れます。
アジアでもアジア以外の地域でも、昔からぼろ布や草などから繊維をとって紙を作っており、近代になってからは木の繊維で大量に紙を作るようになりました。
高級紙には昔ながらの紙の原料であるコットンから作った紙があります。
αセルロース
αセルロースは一般的に紙を作るときに木から取り出す繊維の成分です。
材質がαセルロースなら一般的な紙と同じように木から作った紙だと思われます。
RCペーパー / レジンコート紙
RCペーパーは原紙を樹脂でサンドイッチしたベース構造をしている紙です。デジカメ写真やネガフィルムを店で銀塩プリントした時の一般的なカラー写真の印画紙と同じような雰囲気の紙です。
アシッドフリー かどうかによる分類
アシッド(Acid)は酸のことで、アシッドフリー(Acid free)の紙は酸性成分が入っていない紙です。アシッドフリーの用紙は保存性が高いです。
現在一般的に売られている紙はほとんどが中性紙であり酸性ではありませんが、短期使用する紙と違い長期保存に耐えるためには一般的な紙以上に無酸性であることは重要です。
※アシッドフリーかどうか不明な用紙もあります。
蛍光増白剤
蛍光増白剤は光のうち特定の波長を吸収し、青い光に変えて照射するような物質で、蛍光増白剤を使用すると紙が青白く見えて見た目の白さが増します。
しかし紙や紙に印刷した色の安定性は落ちます。
※蛍光増白剤の有無が不明な用紙もあります。